防火シャッターは点検が必須!不具合の対処法もチェックしよう|消防・防災設備の施工・点検の花防

NEWS

お知らせ

ホーム > お知らせ > 防火シャッターは点検が必須!不具合の対処法もチェックしよう

防火シャッターは点検が必須!不具合の対処法もチェックしよう

火事が起こったときに、延焼を防いだり火事の拡大を防止したりする役割を持つ防火シャッターは、不特定多数の人が集まるビルや大規模施設に欠かせない防火設備です。
だからこそ、いざというときにきちんと機能するかを確認しておく必要があります。

ここでは、身近にありながらも、普段はほとんど意識することがない防火シャッターの点検について詳しく解説していきます。

防火シャッターは点検が必須!不具合の対処法もチェックしよう

防火シャッターに点検が必要な理由を確認しよう

防火シャッターに点検が必要となっているのは、定期的に検査報告をすることが法律によって義務付けられていることが理由として挙げられます。
しかし、点検が必要な理由はそれだけではありません。

火事の発生によって炎が燃え移る延焼や、燃え広がる炎の拡散を防ぐ役割があり、また延焼や拡散を防ぐことで避難をする時間を作ることができます。
また、煙のまん延を抑制する効果もあります。

しかし、いざというときに故障していて正常に作動しなかった場合、延焼や煙によって多くの人の命が奪われてしまうかもしれません。
つまり、火事から人の命を守る役割があるので、火災発生時に正常に作動するよう、点検が必要となっています。

防火シャッターの法定点検

前述していますが、防火設備の一つとなっている防火シャッターには、法定点検が義務付けられています。
ここでは、どのような義務があるのか、違反した場合はどのような処罰があるのかを紹介します。

法定点検の内容

従来は検査基準や資格者に関する規定がなく、防火シャッターの維持管理に関しては建物の所有者に一任されていました。
しかし、2014年に建築基準法が改定され、現在は定期的な検査報告をすることが義務付けられています。

また、検査は「一級建築士若しくは二級建築士又は建築設備等検査員資格者証の交付を受けている者」が行うことも義務となっています。

点検義務に違反した場合の罰則

報告を怠ったり、虚偽報告をしたりすると罰則が科せられます。
報告を怠った場合は100万円以下の罰金刑が科せられますが、その前に督促通知や電話連絡、立ち入り検査という段階があります。
この段階で報告をすれば、罰金刑になることはありません。

虚偽報告をした場合は、魚着の報告書を作成した「一級建築士若しくは二級建築士又は建築設備等検査員資格者証の交付を受けている者」に対し、資格返納命令が下されます。
返納処分に応じないと、30万円以下の罰金刑が科せられます。

防火シャッターの点検方法は?

設備の点検方法は、国土交通省が定めた「防火設備の定期検査報告における検査及び定期点検における点検の項目、事項、方法及び結果の判定基準並びに検査結果表を定める件」に則って行われます。

点検項目や点検方法などに関する細かい規定がありますが、主に以下の3点を重点的にチェックします。

防火シャッター周辺のチェック

シャッターの周辺に開閉を妨げるような障害物があると、正常に作動しない可能性があります。
そのため開閉を妨げるようなものが置かれていないかをチェックします。

連動機能のチェック

自動式の場合、煙感知器に不具合があると火事を検知できず作動しない可能性があります。
シャッターは煙感知器と連動して火災を感知するので、連動機能が正常に作動するかチェックをします。

駆動装置のチェック

駆動装置には、シャッターを下ろすローラーチェーンやワイヤーロープなどが装備されています。
これらのパーツに不具合や損傷があると作動しないので、故障していないかチェックします。

防火シャッターにありがちな不具合をチェック

たとえ、規定通りに定期点検をしているとしても、点検と点検の間に不具合が起こらないとは限りません。
不具合が起こっているのを見逃してしまうと、火災時に作動しないことがあるので、ありがちな不具合を覚えておきましょう。

  • シャッターカーテンが歪んでいる
  • 開けるときや閉めるときに異音がする
  • 開閉時に正しい位置に下がらないもしくは上がらない
  • シャッターに関連する装置の異常ランプが点滅している
  • シャッターが傾いている

これらの他にも、パーツの破損や普段付いていないランプが点灯している場合は不具合の可能性があります。

防火シャッターに不具合があった場合の対処法

防火シャッターの不具合を発見したとしても、自分でどうにかしようとするのはNGです。
普通のシャッターとは違い防火設備になるため、不具合の箇所によっては変にいじることでさらに修理が必要になってしまうかもしれません。

不具合を見つけたら、すぐに保守点検業者などプロに点検を依頼し、修理が必要と判断された場合は速やかに修理をしてください。
不具合を放置してしまうと、万が一火災があった場合に被害が大きくなってしまうので、早めに点検をしてもらいましょう。

防火シャッターはしっかり点検をしていざというときに備えよう!

点検は保守点検業者に依頼しなければいけないので、費用の負担を感じることもあるかもしれません。
しかし、防火シャッターは被害の拡大を防ぐだけでなく、人の命を守るという重要な役割を持っています。

点検をおざなりにしたせいで、大事な人の命が奪われてしまったら、防火設備を設置している意味がないので、費用は惜しまずしっかり点検をしてもらいましょう。

CONTACT

お問い合わせ

お気軽にお問い合わせください。

営業時間:平日9:00~18:00

072-920-4452

072-920-4453

施工のご相談・見積依頼はこちら